JKラビング工法

工法紹介

JKラビング工法

環境対応型 アクリル樹脂系 ノンカットひび割れ補修工法


ひび割れ部のUカットが不要で
補修跡が目立たない!

建物外壁のひび割れ補修として、ひび割れ部をU字形にカットしシール材を充填する工法が一般的に行われていますが、補修箇所の凹みや割れ、漏水等、経年による機能的・美観的な問題は避けられません。JKラビング工法は、短繊維を混入した特殊アクリル樹脂を使用し、耐久性や美観性、またひび割れ追従性に優れた、全く新しいひび割れ補修工法です。

特 徴

❶ Uカットに比べて、目立ちにくい補修跡

躯体を傷つけない補修工法のため、跡が目立ちにくく美観性に優れ、建物の資産価値を維持・向上することが可能です。また、Uカットでの補修を行わないため騒音や粉じんの心配がありません。硬化後は透明で、タイル面にも使用できます。この他、コンクリート・モルタル塗り仕上げなど構造クラック以外のひび割れ補修にも対応します。

Uカット工法

JKラビング工法

❷ 驚異的な伸び

ひび割れに対して優れた追従性(ひび割れ追従性試験で約5mm)があり、施工性に優れ工期短縮を図ることができます。

材料名 強度 伸度
JKラビング 10.81N/㎟ 4.65㎜
比較品 (JKラビング繊維なし) 5.00N/㎟ 2.53㎜

テストスピード5mm/min
強度:最大荷量を断面積で割ったもの
伸度:塗膜破断時の伸び量

❸ 抜群の防水性

補修箇所からの雨水等の浸入を防ぐので防水材としても優れ、多数の実績を誇ります。

性 能

優れた追従性の新しいひび割れ補修工法

試験項目 試験結果 下地 試験条件等
低音安定性 合格 かたまりなく均一 JIS A 6909
建築用仕上げ塗装
の試験方法に準拠
付着強さ(1)
(N/㎟)
標準状態 1.9 モルタル 0.7以上
浸水後 1.8 0.5以上
付着強さ(2)
(N/㎟)
標準状態 2.0 タイル
浸水後 1.1
温冷繰り返し作用に
対する抵抗性
(1) 異常なし モルタル ひび割れ・膨れ
剥がれなどがない
(2) 異常なし タイル
透水性(ml) ストレート 0.5以下
促進耐候性 (1) 異常なし ストレート 変退色、著しい光沢低下がない
(2) 異常なし タイル
伸び率(%) 40 約1㎜厚
テストスピード200㎜/min.
JIS A 6021
建築用塗膜防水材
の試験方法に準拠
引張強度(N/㎟) 13.8 テストスピード200㎜/min.
引裂強度(N/㎜) 43.3 テストスピード200㎜/min.
ひび割れ追従性(㎜) 4.7 ストレート テストスピード5㎜/min 塗膜破断時の伸び

仕 様

工程 材料名 塗付け量 塗り回数
JKシーラー 0.1〜0.15㎏/㎡ 1
JKラビング 0.3〜0.4㎏/㎡ 2
各種塗装仕上等 各製造所の仕様による
工程 材料名 塗付け量 塗り回数 工程時間
JKシーラー 0.1〜0.15㎏/㎡ 1 3〜24h ※
JKラビング① ひび割れ注入 1〜2 3〜24h ※
JKラビング② 0.3〜0.4㎏/㎡ 2 24〜72h ※
各種塗装仕上等 各製造所の仕様による

施工工程

作業手順

使用材料

製造名 容量・荷姿 備考
JKラビング 14㎏(石油缶)/4㎏(ポリ容器) /300g(カートリッジ)   
JKシーラー 基材13㎏(石油缶)/硬化剤1㎏(角缶) 14㎏セット
基材3.72㎏(角缶)/硬化剤0.28㎏(角缶) 4㎏セット

施工上の注意事項

(1)RC躯体やモルタル・塗装・タイル張り仕上げ等のひび割れ補修を主目的とした工法です。

   構造補強を目的とした補修には不適です。

   (要求性能によってUカットシーリング、自動低圧樹脂注入等の採用を検討してください)

(2)下塗りには、下地・環境に合ったJKラビング専用シーラーをご使用ください。

(3)塗装仕上げの場合、JKラビングの十分な硬化を確認の上、施工してください。

   溶剤系シーラーを使用する場合は注意が必要です(ユニバーサルJKシーラーを推奨します)。

(4)ユニバーサルJKシーラーは、黄変する場合がありますのでクリヤー仕上げには用いないで下さい。

(5)タイル等に使用する場合は、必ずJKラビング専用トップコートを施工してください。

   トップコートがない場合、汚れ・紫外線劣化等により変色するおそれがあります。

(6)材料を取り扱う場合、手袋・マスク等の保護具を使用し、安全に留意して作業を行って下さい。

(7)密閉した場所では換気を十分に行って下さい。

(8)皮膚に触れた場合は、石鹸を使って洗い流して下さい。

   目に入った場合は、水道水で15分以上洗い流し、医師の診断を受けて下さい。

(9)材料は、直射日光・降雨を避け、室内冷暗所に保管して下さい。

(10)可燃物のため、火気のそばには保管しないで下さい。

(11)水に濡れた面には、絶対に塗布しないで下さい。

(12)撹拌後、吹付け機器・ローラー等は施工部位等を考慮して、適切なものを使用して下さい。

(13)塗布後24時間は水が掛からないように養生して下さい。

(14)この製品を取り扱う前に、必ず製品安全データシート(MSDS)をお読み下さい。