工法紹介
特殊アクリル樹脂系塗膜防水・保護工法
特 徴
❶ 雨水・風化から建物を守る優れた防水性
気密性が高く遮断性が高いため、優れた防水性を発揮し外壁からの雨水を防ぎます。そのため、塩害や凍害、白華などや大気中の炭素ガス等の侵入を防ぎ建物の長寿命化に貢献します。斜壁面の防水対策にも有効です。
❷ 長期にわたる耐久性を保持
タイル面及び目地への付着性が良好なので、長期にわたり外壁面を保護します。コンクリート躯体を中性化から保護し、コンクリート打ちっ放し面にも最適です。
❸ 透明塗膜で意匠性を損なうことはありません。
J特殊アクリル樹脂は“透明塗膜”で、タイル仕上げの高級な風合いを損なうことなく、いつまでも美しく維持することが可能です。またガラスブロックやガラスにも使用でき、防水及び飛散防止にも優れた効果を発揮します。
性 能
工法性能
試験項目 | 試験結果 | 下地 | 試験条件等 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
標準仕様 | ガラスブロック仕様 | |||||
低音安定性 | 合格 | 合格 | ー | かたまりなく均一 | JIS A 6909 建築用仕上げ塗装 の試験方法に準拠 |
|
付着強さ(1) (N/㎟) |
標準状態 | 1.3 | 1.7 | モルタル | 0.7以上 | |
浸水後 | 1.1 | 1.6 | 0.5以上 | |||
付着強さ(2) (N/㎟) |
標準状態 | 1.6 | 1.9 | タイル | ー | |
浸水後 | 1.5 | 1.8 | ||||
温冷繰り返し作用 に対する抵抗性 |
(1) | 異常なし | 異常なし | モルタル | ひび割れ・膨れ 剥がれなどがない |
|
(2) | 異常なし | 異常なし | タイル | |||
透水性(ml) | 0 | 0 | ストレート | 0.5以下 | ||
促進耐候性 | (1) | 異常なし | 異常なし | ストレート | 変退色、 著しい光沢低下がない |
|
(2) | 異常なし | 異常なし | タイル |
JKトップ
光沢 | 85 | タイル | 60°鏡面反射率(艶有) |
---|---|---|---|
乾燥時間(H) | 0.5 | 指触 | |
耐水性 | 異常なし | 水に1ヶ月浸漬 | |
耐アルカリ性 | 異常なし | 飽和水酸化カルシウム液に1ヶ月浸漬 | |
耐酸性 | 異常なし | 5%塩酸に7日間 |
JKセライダー
伸び率(%) | 85 | ー | 約1㎜厚 テストスピード200㎜/min. |
JIS A 6021 建築用塗膜防水材 の試験方法に準拠 |
---|---|---|---|---|
引張強度(N/㎟) | 0.5 | テストスピード200㎜/min. | ||
引裂強度(N/㎜) | 異常なし | テストスピード200㎜/min. | ||
亀裂追従性(㎜) | 異常なし | ストレート | テストスピード5㎜/min. | 標準塗布量 |
JKコート
伸び率(%) | 300 | ー | 約1㎜厚 テストスピード200㎜/min. |
JIS A 6021 建築用塗膜防水材 の試験方法に準拠 |
---|---|---|---|---|
引張強度(N/㎟) | 3.0 | テストスピード200㎜/min. | ||
引裂強度(N/㎜) | 8.2 | テストスピード200㎜/min. | ||
亀裂追従性(㎜) | 2.5 | ストレート | テストスピード5㎜/min. | 標準塗布量 |
仕様・施工法
標準仕様
工程 | 使用材料名 | 希釈(重量) | 塗付け量(kg/㎡) | 塗り回数 | 工程時間(時間) | 塗布方法 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 下塗り | JKシーラー | 無希釈 | 0.1〜0.15 | 1 | 3以上24以内 | ローラー又は吹付け塗り |
2 | 中塗り① | JKセライダー本剤 | 無希釈 | 0.3〜0.4 | 1以上 | 3以上24以内 | ゴムベラ塗り ローラー又は吹付け塗り |
3 | 中塗り② | JKコート本剤 | 無希釈 | 0.3〜0.4 | 1以上 | 24以上168以内 | ゴムベラ塗り ローラー又は吹付け塗り |
4 | 上塗り | JKトップ (艶あり・半艶) |
無希釈 | 0.1〜0.15(1回目) 0.1〜0.15(2回目) |
2 | 24以上 (最終養生) |
ローラー又は吹付け塗り |
ガラスブロック仕様
工程 | 使用材料名 | 希釈(重量) | 塗付け量(kg/㎡) | 塗り回数 | 工程時間(時間) | 塗布方法 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 下塗り | JKシーラー | 無希釈 | 0.1〜0.15 | 1 | 3以上24以 | ローラー又は吹付け塗り |
2 | 中塗り | JKコート本剤 | 無希釈 | 0.3〜0.4(1回目) 0.3〜0.4(2回目) |
2以上 | 24以上168以内 | ゴムベラ塗り ローラー又は吹付け塗り |
3 | 上塗り | JKトップ (艶あり・半艶) |
無希釈 | 0.1〜0.15(1回目) 0.1〜0.15(2回目) |
2 | 24以上 (最終養生) |
ローラー又は吹付け塗り |
施工工程
作業手順
使用材料
製品名 | 容量・荷姿 | 備考 |
---|---|---|
JKシーラー | 基材13㎏(石油缶)/硬化剤1㎏(角缶) | 14kgセット |
基材3.72㎏(角缶)/硬化剤0.28㎏(角缶) | 4kgセット | |
JKセライダー | 14㎏(石油缶)/4㎏(ポリ容器) | |
JKコート | 14㎏(石油缶)/4㎏(ポリ容器) | |
JKトップ | 基材11㎏(石油缶)/硬化剤1㎏(角缶) | 12kgセット |
基材2.75㎏(角缶)/硬化剤0.25㎏(角缶) | 3kgセット |
※直射日光、風雨を避け屋内で保管する。
下地処理
● 下地の欠損、モルタルの大きな浮きは、事前に補修して下さい。
● 汚れや表面付着物は、水洗い等十分な洗浄を行い除去して下さい。
● 水洗い、または降雨の下地は十分に乾燥させて下さい。
● その他シーリング等については、別途ご相談下さい。
施工時の気象条件
次のような条件の時は施工を避けて下さい。
● 気温5℃以下、湿度85RH以上の場合。
● 施工時及び塗膜の乾燥過程で降雨のある場合、または予想される時。
● 結露・霧・雪・霜等、水分の影響が施工時前後で予想される時。
※夏期の施工は、直射日光を避けて塗り継ぎムラのないように注意して下さい。
施工上の注意事項
(1)材料を取り扱う場合、手袋・マスク等の保護具を使用し、安全に留意して作業を行って下さい。
(2)密閉した場所では換気を十分に行って下さい。
(3)皮膚に触れた場合は、石鹸を使って洗い流して下さい。
目に入った場合は、水道水で15分以上洗い流し、医師の診断を受けて下さい。
(4)材料は、直射日光・降雨を避け、室内冷暗所に保管して下さい。
(5)可燃物のため、火気のそばには保管しないで下さい。
(6)水に濡れた面には、絶対に塗布しないで下さい。
(7)撹拌後、吹付け機器・ローラー等は施工部位等を考慮して、適切なものを使用して下さい。
(8)塗布後24時間は水が掛からないように養生して下さい。
(9)この製品を取り扱う前に、必ず安全データシート(MSDS)をお読み下さい。
保 証
漏水に起因して第三者が損害を受けた時など、
日本樹脂施工協同組合と組合員による責任施工で、
最長10年の保証(防水保証)をいたします。
JKコート工法には、日本樹脂施工協同組合と組合員による、最長10年の共同保証が付きます。高い技術力を持つ当組合ならではの制度です。工事にあたっては研修を修了したライセンス取得者による責任施工体制ですので、安心してお任せ下さい。
保証内容
■JKコート工法:漏水事故
・当該個所の無償補修
・第三者への損害賠償(最大6億円・期間中6億円)
※事故の原因が天災及び地盤沈下、その他不可抗力による場合は対象外です。
保証期間
3~10年
【お申込み:施工した組合員にお申し付け下さい】